日頃、お手入れの効果がイマイチと思っている人必見!
美白化粧品と医薬部外品の違いほか、”シミ対策の正しいお手入れとは?
初めて顔に”シミ”があるのを発見した時には、急に「歳をとったなぁ」と、暗い気持ちになったのを、今でも覚えています。
日焼け止めクリームや帽子、日傘、あれこれ出来る限りの対策は取ってきたつもりでも、身体の老化には勝てないのか・・・
と、ため息をつくこともしばしばでした。
しかし、今は、そんな昔ながらの対策よりも、もっと進化したシミ予防というのが、どんどん増えて来ているんですね!
しかも、すでに出来てしまっているシミも、家庭で目立たなくして行ける方法が増えて来ているんです。
これからは、「シミを作らず! 」「出来たシミは、毎日のスキンケアで撃退! 」
そんな時代が到来しているようです!
美白化粧品と医薬部外品の違いとは?
まず、必ず知っておいて欲しいことは、”美白スキンケア”と言っても、
- 美白化粧品
- 医薬部外品
の違いを知っていますか?
紫外線によるシミ対策に選びたいのは、
”医薬部外品”です。
国(厚生労働省)が医薬部外品として認めている美白有効成分は、現在(2021年)、約20種類ほどあります。
①効果が期待できる科学的根拠や実験結果などがある(有効性)
(2)安全性
において承認されると、配合するのに適した量が決められ、医薬部外品の表示が許可されます。
つまり、医薬部外品という表示があれば、国(厚生労働省)で、その有効性や安全性を確認してくれている!
ということですね。
※ただし、アレルギー体質の方への安全性や、個人への効果までを保証しているものではありません。
医薬部外品ではない、美白化粧品は効果がまったくないの?
※効果があっても、使用方法によっては安全性に問題がある場合など、安全基準を満たしていないものについては、認可されていないケースもあるんです!
そのほかにも、認可の申請中や、研究・開発段階の将来的に医薬部外品になりうる可能性のあるもの。
肌の炎症を抑えたり、ターンオーバーを促したり、古い角質を取り除く洗顔剤やピーリング効果などで、顔全体のくすみをなくし、顔色を明るくすることで美白効果を狙うものもありますね。
医薬部外品の有効成分は、メラニンを作らないように直接的に働きかけるものが多いですが、
美白化粧品には、肌を健やかに整え、くすんだ古い角質を取り除いたり、ターンオーバーを促すなど、間接的に美白を追求するための美容成分が配合されたものが多くあります。
洗顔や美容液まで、ラインで揃えるときに、直接的に働きかける医薬部外品と、間接的に働きかける美白化粧品を上手に組み合わせてご使用されると、効果も感じやすくなるかもしれません。
また、肌の状態や、年齢、シミができやすい原因など、人それぞれで違いがありますので、
まずは、自分にどんな美白作用が必要なのか? 一つづつ、考えてみましょう!
医薬部外品の美白スキンケアは予防効果的なものが多い!
よく目にする口コミに、医薬部外品なのにもかかわらず、
「使用1カ月後、シミが全然消えない! 薄くもならない! 」
と、書き込まれているのを見かけます。
実は、”効果があるはず! ”と思われている医薬部外品にも、効果が2つに分かれているのです。
1つ目は、”シミ予防”の美白有効成分です。
医薬部外品と表示の美白スキンケアの有効成分は、実は、シミを薄くしたり、シミを消したりする効果があるものではなく、
シミができる段階でブロックすることで”シミを作らせない!”
という予防的な効果を狙うものがあります。
シミが現れるまでの仕組みは、
②プラスミンが、メラノサイトに作用。
③チロシンというアミノ酸が、メラニン生成酵素チロシナーゼなどの作用により、ドーパキノンという化合物になり、やがてメラニンに変化します。
④メラノサイト内でつくられたメラニンが、ケラチノサイトに次々と受け渡され、過剰に蓄積するとシミになります。
※多くの医薬部外品表示の美白スキンケア商品は、この①と②と③の段階で、プラスミンやチロシン、チロシナーゼなどに作用し、メラニン生成を抑制する働きが期待できるものが多いのです。
つまり、この①②③の段階で作用するということは、シミを作らせないように作用しますので、
”シミ予防”ということになります。
すでにあるシミを消したい!という場合は?
医薬部外品の美白スキンケア化粧品を使い始める段階で、すでにシミがあるようなら、黒色メラニンを排出(ターンオーバーにより)させるか、脱色させるか、という二つの作用があります。
脱色という点では、シミの漂白剤とも呼ばれる「ハイドロキノン」=医薬部外品ではない成分ですが、病院の皮膚科でも処方される最も有効成分になります。
ただ、作用が強すぎるため、敏感肌の方には向いていません。
ご使用も、顔全体に塗るよりも、気になるシミ部分だけにスポットで塗るハイドロキノン配合クリームも多くあります。
また、色を薄くさせる効果が”ビタミンC誘導体”にもあり、医薬部外品の有効成分として認可されており、安全性も高いとされていますが、ハイドロキノンほど短期間(数週間)で目立たなくほどではありません。
私も”ビタミンC誘導体”配合の医薬部外品の美白ケアをトライしてみたところ、実感できるようになったのは、1年くらい使い続けたころからでした。
どんどんシミが濃くなる段階だったのが、一年後、シミが薄く感じられるようになりました。(※個人の感想で、すべての方の効果・効能を保証するものではありません。)
もう一つ、最も時間がかかる方法に、”ターンオーバーで排出を促す”というお手入れもあります。
特に、40代以降なら、美白有効成分のほかに、ターンオーバーを促す美容成分が配合されてるものや、古い角質をしっかり落とす洗顔料を選ぶことも重要です。
ターンオーバーの周期は、歳を重ねていくほど長くなりますので、年齢によって、シミ対策の効果を感じるまでの期間が長くなりますので、短期間で諦めてしまわないように、じっくりと時間をかけてトライしてみて下さい。
美白対策は長期戦が望ましいため、美白スキンケア化粧品を格安な定期購入などを利用しながら、予防と撃退を、じっくりと時間をかけながらお手入れをしていくことをおすすめします。
美白化粧品を長く使用するほどに、
(予防効果で)シミを増やさず、
(ターンオーバーや脱色により)
シミが徐々に目立ちにくくなっていきます。
(※紫外線が原因によるシミの場合)
ただし、シミの程度が軽い人と、かなり深くまで入り込んでしまっている人、
あるいは、シミの出やすい体質(遺伝的なもの)とそうでない人、
30~40代と50代以上という年齢別、
紫外線に当たる時間が長い人と短い人など、
同じ美白スキンケア化粧品を使っても、それぞれ実感できる期間に差が生じることがあります。
シミが発生しやすい状況になっている人ほど、”シミ予防”と”ターンオーバーによる排出”を、同時にお手入れを心掛けながら、ぜひ頑張ってみてくださいね。
【「美白スキンケア化粧品の選び方!」ポイント!ーまとめ】
・美白スキンケア化粧品は、メラニンに直接的に働きかける有効成分が配合されている医薬部外品を選ぶ!
・「シミ予防」と「ターンオーバー」「脱色」などの2段階で、長期戦で取り組む!
・短期間でシミを目立たなくしたいのなら、「安定型ハイドロキノン」配合のものがおすすめ!
シミやくすみの種類と原因でシミ対策を考える場合!
ひと言で「シミ」・「くすみ」と言っても、いろいろな原因があるのをご存知ですか?
シミができる原因によっては、予防法や対処法が異なってくることもあります。
また、その原因を断つことで、シミやくすみが改善されていくこともあります。
以下に、いくつか挙げてみましたので、あなたのシミは、どれに近いですか?
参考に、ご覧ください。
老人性色素斑(日光黒子)
原因は、太陽の光(紫外線)に当たることで、一般的な黒く茶色っぽいシミになります。
顔や手の甲など、日差しにあたりやすい場所に多く出ます。
大きさはまちまちで、左右対称には出てきません。
年齢を重ねるとともに増えていき、60代になる頃には、ほぼみんなあるような一般的なシミになります。
そばかす
5~6歳の幼児期から発症することが多く、思春期頃までに濃くなることが多いです。
そばかすは、白人にみられることが多いですが、日本人でも色白の人にみられる傾向があります。
顔の鼻周辺から頬のあたりにかけて、薄茶色をした小さな斑点が散在した現れ方が特徴です。
原因は、遺伝子的体質によって、出来やすい人と、そうでない人に分かれます。
そばかすが出来やすい人の場合は、紫外線が誘発因子になりますので、紫外線対策が必要になります。
炎症後色素沈着
ニキビや化粧品などによる肌の炎症が治ったあとに生じる褐色のシミで、年齢・性別に関係なく現れます。
顔以外にも全身にできるものです。
ニキビが出来やすい人のシミ対策は、肌がニキビで炎症しないように、美白化粧品よりも、ニキビ対策のスキンケアが重要になります。
背中などの顔以外にも出るようなら、ニキビがきれいに治るように、ボディソープなどで清潔に保つスキンケアも念入りにするよう、試みるといいでしょう。
合わない化粧品で顔に赤みが出るようなら、すぐに使用を中止しましょう。(※赤みが残ると、シミになることがあります。)
乾燥肌で赤ら顔の人は、乾燥しないように肌をしっとりさせる潤い対策も考えてみましょう。
特に、洗顔時に、ローション、マッサージなどで、顔を擦る摩擦で、目に見えないような小さな炎症が起こることもあります。
(※摩擦による炎症がシミとして残ることがあります。)
その場合、泡洗顔に切り替えるなど、肌の炎症を起こさないように日ごろ気を付けることが、一番の予防になることもあります。顔を拭く時にも、擦るように拭くのではなく、押さえるように拭いていくのがコツになります。
顔を擦りやすい心当たりのある人は、摩擦が生じないよう気を付けるだけでも、シミ対策になります。
肝斑
目の周りを避けて、頬の左右対称に出ることが特徴です。
紫外線が原因で、過剰なメラニンが生成される説と、30代・40代の女性に多く見られることから、女性ホルモンの影響という説もあります。
紫外線も影響していると考えられていることから、紫外線対策は重要です。
第一三共ヘルスケアから、肝斑を消すための「トランシーノⅡ」【第一類医薬品】を使った8週間プログラムというのが効果があると言われており、他のシミとはまったく異なる内面的な扱いのケアがされています。
黄ぐすみ
顔色が黄色っぽく変色していくくすみになります。
黄ぐすみの原因には、2つあります。
【糖化による黄ぐすみ】
身体の中でタンパク質と余分な糖が結びついてタンパク質が変性、劣化してAGEs(糖化最終生成物)という名の老化物質を生成する反応。
原因は、遺伝的体質が大きいみたいですが、日ごろ、甘いものやパンや麺類などの炭水化物が好きな人も、外的要因として黄ぐすみになりやすくなります。
食生活の見直し(糖分を過剰に摂取しない、摂取した糖分を運動で燃焼させる)、スキンケアに抗糖化成分配合のスキンケア商品を選ぶとよい。
【カルボニル化による黄ぐすみ】
コレステロールや中性脂肪、肌では皮脂などの酸化した脂質の分解物が、タンパク質と結びついてALE(終末脂質過酸化産物=Advanced Lipoxidation Endproducts)と呼ばれる物質が生成されます。このALEが体内に蓄積するとコラーゲンやエラスチンそのものが変性し黄色くなります。
遺伝的体質も大きいですが、活性酸素を発生させる紫外線に加え、脂質の過剰摂取も大きな原因といわれています。
対策として、肌の清浄と、脂質の酸化を抑制する抗酸化成分配合スキンケアを選びましょう。
どちらも遺伝的体質により、黄ぐすみしやすい傾向があるそうです。
糖化とカルボニル化の原因は異なりますが、黄色くくすみ、肌だけでなく、糖化体質も、カルボニル化も、健康に対しても害を与えることが分かっています。
黄ぐすみしやすい体質の人は、普通の美白スキンケア化粧品ではなく、黄ぐすみにも効く美容成分が入っているものを選ぶと予防につながります。
また、自分は遺伝的な黄ぐすみ体質かどうかを、家庭で簡単にチェックできる検査グッズも販売されています。
まとめ
いかがですか?
一般的にシミとは、紫外線によるものを想像しがちですが、いろいろな原因と対処法がありますので、まずは、じっくり、自分のシミやくすみの原因や状態を考えてから、スキンケア商品を探してみましょう!
また、原因によっては、食べ物や洗顔方法を変えるだけでも予防にもなります。
遺伝的体質の場合は、気を付けていても、そのシミやくすみが出やすくなってしまうので、より対策が必要になります。
糖化・カルボニル化などは、現在、ご家庭でも簡単に検査できるので、気になる人は、一度チェックしてみることもいいのではないでしょうか?
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