オーガニック化粧品について
先日、HANAオーガニックのオンラインセミナーに参加し、
オーガニック化粧品の特徴について勉強しました。
頂いたHANAオーガニック化粧品のテクスチャーも含め、とても参考になったことをご紹介したいと思います。
オーガニック化粧品とは?
オーガニック化粧品の効果は感じ難い?
私は、敏感肌でありながら、これまで、自然由来のオーガニック化粧品に目を向けたことがありませんでした。
というのも、自然由来なのは、敏感肌にとって、安心して使えそうである半面、
効果が緩やか過ぎて、肌の調子が整うまでに、時間が掛かり過ぎる!?
というイメージがあったからです。
ただでさえ、40~50代になると、即効性が第一!
日に日に肌の衰えを感じながら、長~い目で肌の様子を伺う余裕などすでにない段階に入っているからです。
ところが、オーガニック化粧品のイメージを一新するようなお話を聞きました!
肌荒れの原因は、慢性炎症!
肌の多くのお悩み(紫外線によるシミ・くすみ、乾燥肌、シワ)などの根本的な原因は、
”慢性炎症”
が原因になっているそうです。
今までシミの原因に、炎症が関係していることは知っていましたが、乾燥肌や小じわにも関係していたのですね!
考えてみると、確かに、お悩みを多く抱えている私も、常に、どこか炎症(赤ら顔・ニキビなど)しているので、
化粧品を選ぶ時には、抗炎症作用のある成分や、抗酸化作用のある化学成分を配合しているものを選んできました。
それが入っていないと、赤ら顔の症状が強くなったり、ニキビなども出やすくなってしまうからです。
「これこそ、まさに慢性炎症?」
だったんです!
しかも、慢性炎症でありながら、次のような行動が、肌荒れを継続して起こしやすい原因になっていたんです!
「オーガニック化粧品」と「ケミカルコスメ」の違いとは?
この私のような状態(慢性炎症)に、医薬部外品で使われるような抗炎症作用の強い化学成分を配合したケミカルコスメを使用することは、即効性が高く、
”対処療法”
なスキンケアになるそうです。
つまり、炎症を直接抑える働きがある成分を配合してあるため、使用を止める(抗炎症作用の弱い他の化粧品に変えるなど)と、
当然、すぐに赤ら顔に戻ってしまうわけです。
これは、炎症を起こす原因を取り除けていないため、炎症からくる肌荒れが、再発している状態のようです。
一方、オーガニック化粧品は、
”慢性炎症を引き起こす原因”に、
長期的に働きかけながら肌を整えていく
というもので、
確かに、即効性という点では、遅れをとります。
しかし、炎症自体が起こり難い健やかな肌環境を作りますので、時間をかけて慢性炎症が落ち着けば、
自然と健やかな肌に整っていくようになります。
単に、”自然由来成分だから、肌に優しい!”
というような考えだけでオーガニック化粧品を使用するものではなかったのです!
「オーガニック化粧品」と「ケミカルコスメ」の違い
画像提供:「HANAオーガニック化粧品」より
対症療法が原因で自らの治癒力が退化!?
私のように、即効性の強い成分が入っているケミカルコスメを長年継続して使っている場合、
自らのチカラで治そうとする働きが鈍くなってしまい、
肌が乾燥しても自ら潤う働きをしなくなっている可能性もあることを知りました。
ケミカルコスメに慣れた肌は、どんどん肌の本来の働きが怠慢になってしまうので、
化学成分に頼っていたものが与えられなくなると、すぐに、乾燥して小じわが・・・ということも。
実は、私の肌を、洗顔直後、簡易肌チェックをしてみると、私の肌の水分量は18%(正常30%以上)、脂分量が33%(正常30%以下)のレッドゾーンになっています。
ケミカルコスメでお手入れ後は、毎日ぷるんぷるんな肌をしているようでも、洗顔直後(何も付けていない状態)では、実は”インナードライ肌”状態になっているのがよく分かりますね。
このような状態なうえに、自ら潤う働きが弱ければ、ますます対処療法に頼るしかなくなっていたのかもしれません。
さらに、考えてみると、ケミカルコスメの化粧品をのせる顔部分が、インナードライ肌の私ですが、
首から下には、クリームなどを付けていなくても、まだハリと潤いのある肌をしています。
顔部分の肌(スキンケアを施す面)だけ、自ら潤うチカラが鈍くなり、顔だけ極度のインナードライ肌になってしまったようです。
私以外の口コミを調べてみたところ、ケミカル化粧品からオーガニック化粧品に切り替えた時、
「オーガニック化粧品に変えたら、肌荒れした!」
という口コミも見られます。
オーガニック化粧品が合わなかったのではなく、
即効性の高い化学成分の働きが無くなったため、
そのオーガニック化粧品のせいだと感じた人も多いのではないでしょうか。
自らの肌力を高めるためにオーガニック化粧品を使うためのポイントは?
長年、ケミカル化粧品を愛用してきた人は、
対処療法的な効果の強い成分を補うことを止めると、肌荒れを起こしてしまう心配がある場合、
どうすればいいのでしょうか?
HANAオーガニック化粧品のセミナーでは、必ずしも、オーガニック化粧品を100%毎日使い続ける必要はないと説明していました。
肌の調子が悪い時は、即効性の高いケミカルコスメで対応し、落ち着いたら、またオーガニック化粧品に戻す。
という繰り返しで、ケミカル化粧品に頼り切った状態を減らしていくことで、
自身の持つ肌の自然治癒力を高めていくように心掛けることが大事だと聞きました。
分かりやすい例で言えば、
冬に手荒れをすれば、ハンドクリームを塗ります。(=即効性のある対処療法)
しかし、暖かくなってきて、手荒れをしなくなれば、夏にも、年中、ハンドクリームを塗っている人はいませんよね。
同じ様に、肌荒れが気になるとき、即効性のあるケミカル化粧品で対応しても、
肌の調子が良い時は、対処療法の強い成分が配合されたものを、塗り続けない方が、肌の機能が衰え難くいということです。
だから、長くケミカルコスメを愛用していた場合は、少しずつ肌の様子を見ながら、オーガニック化粧品で根本療法的なスキンケアを行いつつ、
症状が気になる時だけ、ケミカルコスメを併用すれば、
自身の肌再生力を鍛えられるようになるみたいです。
いきなりスキンケア化粧品を全て変えてしまうのが心配であれば、最初は、寝るときは、ケミカルコスメ、朝のお手入れは、オーガニック化粧品で始めてみる。
という方法もいいようです。
目元の小じわや、シミがポイント的に気になるようであれば、オーガニック化粧品 + アイクリームや部分使いのシミ対策をする方法でも構いません。
その後、慣れてきたら、肌の調子が良ければ、オーガニック化粧品、肌荒れが気になる時に、ケミカルコスメという使い方をすれば、肌の機能も目覚めやすくなります。
そして、とにかく、
炎症を慢性化させない!
ということが、オーガニック化粧品のお手入れの基本であり、
植物療法により肌を健やかに整えるという、根本療法を行なうのが、オーガニック化粧品を使用する本来のメリットであり、目的と言えるのかもしれません。
肌環境を整えるために、炎症につながる原因を1つでも多く取り除く!
また、どのようなスキンケア化粧品を使うにしても、大事なことは、
炎症につながる原因を減らしていくことです!
例えば、紫外線は大敵なので、夏に限らず、冬でもUVカットは必須ですよね!
そのほかにも、
・肌の常在菌のバランスを整える!
・肌の古い角質や汚れをしっかり取り除く洗顔なども、重要!
・洗顔や肌のお手入れをする時の摩擦にも要注意!
・洗顔石鹸などの洗い残しが髪の生え際に残る!
・髪の毛が、頬に触れる!
など、肌に刺激を与える心当たりがあれば、炎症の原因になりますので、減らしていくように心掛けましょう。
そして、意外だったのは、
ファンデーションなどがナノ化され、肌の凹凸や毛穴が目立たくなるという下地やファンデをご使用の場合は、
その小さな分子のファンデーションが毛穴に残りがちとなり、
それが色素沈着の原因になることもあるみたいです。
大きな分子で毛穴に入り込まないようにするUV下地を使用することがおすすめではあるそうですが、
小さな分子のファンデが気に入っているようであれば、
毛穴内部の洗浄もできるミストシャワーや、イオンのチカラで毛穴洗浄できる美顔器などを週に2~3回くらい併用することもいいですね。
オーガニック化粧品と無添加化粧品の違いや見分け方は?
世界的なオーガニック化粧品の基準の特徴的なものは、
1)石油由来成分の排除
2)動物由来成分の排除 (※生きている動物からの抽出物は除く)
3)植物原料のうち、70%~90%以上がオーガニック栽培植物であること引用元:「HANAオーガニック化粧品資料」より
というものが、オーガニック化粧品の世界的な基準になります。
無添加化粧品は、これらの条件うち、どれかが満たされていないものになります。
例えば、植物原料のうち、50%がオーガニック栽培植物であったり、
保存料・防腐剤が、石油由来のものであったり・・・。
化粧品の表示成分を確認すると分かります。
オーガニック化粧品のメリットとケミカル化粧品のデメリット①
ケミカルコスメや無添加化粧品では、防腐剤として、
「パラベン」や「フェノキシエタノール」
などが配合されているものがありますね。
実は、これらの化学成分の防腐剤が、美肌菌を減少させてしまうデメリットがあることも初めて知りました。
腸内環境を善玉菌で整えると良い
というお話はよく聞きますが、
お肌の常在菌にも、悪玉菌・善玉菌・日和見菌などが肌の状態に関与しているそうです。
もちろん、善玉菌が多ければ、肌の状態もいいですが、日和見菌のアクネ菌や雑菌が増殖して悪玉菌になると、毛穴がふさがり、ニキビが出たり、
肌の調子が悪くなるのは、そのような皮膚の常在菌のバランスにも影響されていたようです。
例え、洗顔で清潔に保っていても、
お手入れした時の「化学成分の防腐剤」が、善玉菌まで減少させてしまうと、
このように肌に悪影響を及ぼしてしまいます。
そのため、世界基準で作られたオーガニック化粧品は、
「ダイコン発酵エキス」や「クマザサエキス」
のようなオーガニック専用の植物系防腐剤が使われます。
オーガニック化粧品には、このような違い(メリット)もあったのですね!
デメリット②:ケミカルコスメには、シリコーンが配合されてる!?
シリコーンは、シャンプーなどのヘアケア製品に配合されるイメージがありましたが、
実は、ケミカルコスメにも、多く使われている成分なんだそうです。
以下のような成分がシリコーンになるようです。
「ジメチコン」
「フェニルトリメチコン」
「アモジメチコン」
「シクロメチコン」
「メチルトリメチコン」
「ジフェニルジメチコン」
「イソドデコン」
「シクロペンタシロキサン」
「シクロヘキサシロキサン」
「トリメチルシロキサン」
「ジメチコノール」
などの名称で表示 。
お手元の化粧品・日焼止めクリームなどを確認してみるといいですね。
これらは、鉱物油(ミネラルオイル)として表示されるされることもあり、
赤ちゃんに使用する「ベビーオイル」にも鉱物油=ミネラルオイルと表示されているものが、本当に多数ありました。
このようなシリコーンは、正常な肌の人には害の少ない成分だそうですが、
注意しておきたいのが、日焼け止めクリーム(最近は、乳液・下地クリームの3役など)で、汗で流れ落ちないような密着性の高いシリコーンが配合されている場合は、
洗顔時、洗い残しが出てしまい、
・毛穴の黒ずみ
・イチゴ鼻
など、毛穴トラブルになりやすいケースもあるみたいです。
ファンデーションなどで、
”鉱物油フリー”
みたいなものを使っているようで、UVケア(乳液や下地クリーム)で鉱物油配合のものを使っていれば、本末転倒ですね。
鉱物油を避けたいようであれば、オーガニック化粧品は、自然由来100%なので、鉱物油を配合していないメリットもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私は、オーガニック化粧品のイメージが、ずいぶん一変するお話が多数ありましたが、
あなたの役に立つお話は、ありましたか?
【ポイントのまとめ】です。
★肌の悩みの原因は、「慢性炎症」!
★ケミカル化粧品は、「対処療法」。
★オーガニック化粧品は、「根本療法」。
★化学成分の防腐剤が皮膚の常在菌である善玉菌を減らすことがある。
★ケミカル化粧品に、シリコーン(鉱物油)が配合されているものがある!
ということでした。
次の記事で、「HANAオーガニック化粧品」の特徴とテクスチャーをご紹介します。